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「――泣いてるの?」
「煩い」
問う声に、短い言葉が返る。
「…どうしても、許せない?」
「当然だ」
問う声に、短い言葉が返る。
「もし」
しなやかで。
細くて。
長くて。
そのくせ
――力強い、指と手と掌が。
「貴様が」
掴む。
私の手首。
引かれる。
私の体。
「私の前に」
閉じ込められる。
「現れなければ」
しなやかで。
細くて。
華奢で。
そのくせ
――力強い腕が。胸が。
「憎しみのままに、進むことができたのに」
全てを包み込む、腕がある。
華奢で。細くて。しなやかで。
そのくせ
温かくて、力強くて。
何よりも、繊細で、脆い、心がある。
「貴様だけは、私を置いて逝くな」
†
――思いつき創作。
みったんと姫さん的な。
どっちかというとこれは秘蔵姫さんの方かな。
意外とツンデレというか。
デレが「お母さんに甘える」的なイメージです。
ある意味幸村の旦那以上に、甘くも色にもできません。
初心と言うより淡白。超淡白。むしろ白。淡くもねえ。
…うん。何時か甘いの…書けたらいいな。
書けてもギャグな気がするな(逃)
――どうしても行くんですか?
何度目ともしれない質問を口にする。
同じ答えが返ってくると知っているのに。
すぐ傍に居る彼が、振り返った。
案の定、その顔には困ったような微笑が。
「…ごめんね。でも、決めたことだから」
「そんなの知らない」
荷造りする手を止めないのが気に入らない。
だから近づいて、荷物を引ったくってやった。
睨む私を見て、やっぱり彼は微笑う。
ほんの少しだけ、困った顔で。
「やれやれ…それが欲しいならあげるよ」
特に困る訳じゃなし、と。
本当にさほど困らない、という顔をする。
――それがまた、無性に腹立たしかった。
「欲しいのは、こんなものじゃない」
分かっているくせに。
私が一番、欲しい『もの』。
何があっても、手放したくないもの。
全部、知ってるくせに。
知ってるくせに、知らないふりをする。
――それが一番、腹立たしくて哀しい。
「行かないで、って言ってるのに」
何処にも行かないで、と。
何度も何度も何度も何度も。
壊れたオルゴールみたいに呟いた。
何処にも行かない、と。
何度も何度も何度も何度も。
壊れたオルゴールみたいに、貴方は囁いた。
「全部、嘘にするつもりなの?」
悔しくて悲しくて。――同じくらい、寂しくて。
泣いてなんかやらないと決めてたのに。
涙があふれて止まらなかった。
「うん。――全部、嘘にするよ」
あっさりと。
拍子抜けするくらいあっさり、彼は言った。
「だって」
困った顔。困っても微笑う顔。
「僕にとって」
伸ばされる手。革手袋。
――その下に何重にも巻かれた包帯。
「一番大事なのは」
触れようとして、今更。
それを、怖気づいて止まる、貴方の手。
「君だもの」
今更。
今更今更今更今更。
「この呪われた紋章が、君の魂を欲しがる限り。
僕が君の前に現れることはない」
今更。
今更今更今更今更。
こんなにも。
――こんなにも。
「また、僕がこの紋章を手放すこともない。
僕はこれの守人であり、生贄だ」
こんなにも。
――私の心を、奪っておいて。
「だからね?……さよなら」
淡く微笑む顔。
嘘つきの、顔。
嘘が上手なくせに。
こういう時だけ、嘘が下手なんて。
なんて、ずるい人。
「――さよならなんて、言わない」
貴方にも言わせない。
私は彼の手を握る。
今更のように己で厭う、その右手に。
放せと叫ぶ前に、この手の甲に
唇で、触れてやった。
「またね、って言うよ。だから貴方も
またね、って言って。
――さよならじゃない。
私が死んだら、きっとここに来る。
貴方の傍に。
誰よりも傍の、この右手の中に」
私は、ずっと待ってるから。
貴方が私の傍に戻ってきてくれることを。
「だから」
貴方よりもずるい仕打ちを、どうか許して。
「またね、マクドールさん」
また会えるって知ってれば。
一時の別れなど、怖くないんだ。
だから、またね。
「また君に会えるって、信じてる」
†
――此処を見てくれていると言う。
そのお言葉を頼りに。
どうか届いてください。
また改めて御挨拶に行く所存ですが…。
貴女が居てくれたから、今の私が居て。
今こうやって、ネットの片隅で
細々と作品展示できているんだと。
改めて、不思議な縁と言うか運命と言うか。
そういうものを感じています。
有難うございます。
貴女は、私の大事なお友達で。
大事な恩人です。
――最後の坊の台詞は、今の気持ちです。
またお会いできると。
心から信じております。
大好きなソウルメイト。
Aさんへ。
風運ぶは、薔薇と、潮と、砂の香。
風渡るは、オリーブと椰子の枝。
人運ぶは、酒と塩と果実。
人渡るは、母なる大海原。
美しき神の御使いよ。
その純白の翼で、我が魂を彼方へと運べ。
勇ましき豪傑の英雄よ。
その剛腕で、我が心を彼方へと運べ。
黄金と硝子と翡翠に身を飾る乙女らよ。
美の女神の加護を受けよ。
鉄と青銅の刃を掲げし若者らよ。
戦女神の祝福を受けよ。
栄光と繁栄。
永久の願いに微睡みながら――
†
県立博物館に、某展示を見に行ったので。
その感想(笑)
頑張れとか。
甘えるなとか。
そんなの、自分自身が一番よく解かってる。
誰に言われなくても、自分が一番よく知ってる。
だからといって、「放っておいて」とは言えない。
その人が何を求めているのか知ってるから。
解かってるから。
だから、言えない。
その一言が、どれだけしんどいかってこと。
その一言が、どれだけ苦しいかってこと。
解かってるなら行動に起こせと言う。
甘えてないで、動けと言う。
ああ、痛いほどに正論だね。
痛すぎて、もう涙も出ないよ。
口を噤んで、下を向いて。
必死で自分を守ってる。
でもそれも「甘え」って言うんでしょう?
「頑張れ」って言うんでしょう?
自分なりに必死で頑張って。
一番厄介な自分自身の葛藤と頑張ってる
その姿は無視しておいて。
それが当たり前だという。
本当に欲しかったのは、今の「頑張れ」じゃない。
今ほど疲れてしまう前に、「よくやった」の一言が欲しかった。
上出来じゃなくても。
不格好でも。
情けないくらい惨めな思いしてる時に。
「よくやった」「よくやってるね」「大丈夫だ」
――ただその一言が欲しかった。
何処にも吐き出せない想いを、今ここに記そうと思った。
「負け犬の甘ったれ」と思われても良い。
これ以上溜めこんでおいたら、もう何処にも出せそうにないから。
愚痴だと思ってもらっていい。
せめて、一時の救いだと思いたいから。
†
色々あって、ちょっと心が疲れたので。
意味不明の散文になってますが、あまりにも一人で抱えるのは
しんどかったので、書き散らしました。
もしも、管理人と同じような状態の人がいたとして。
その人に「一人じゃないよ」と言いたくて。
…まぁ、居るかどうかは管理人にも解かりませんけど(^^;)
――自己嫌悪的な軽い鬱状態。
そんな気分です。今。
一番厄介だよね。自己嫌悪って。しかもそれを自覚してるのに
さらに責められるともう逃げ場ないし。
だからそんな状態の人に。
そして自分自身に、せめてものエールのつもりで。
「解かるよその気持ち」って思ってもらえれば幸い。
この目が開くより前から。
この耳が音を拾うより前から。
この鼓動が動く前から。
この命が、宿る前から。
気づけば何時も、貴女は傍に居た。
この足が地面を踏む前から。
この腕が誰かを抱きしめる前から。
この体が風を知る前から。
この心が、世界を知る前から。
その身に「私を」宿し
時満その日まで、この世の全てから守り通した。
己の血を通わせ
「私」を己の一部とし
時満ちるその日まで、「私」を「私」になさしめた。
微睡みの中から「私」を掬い
この世に「私」を送り出す。
原初の太母
その御手の中へと――
†
N○Kのドラマ「八○目の蝉」宣伝のBGMとして
流れている、元ちとせさんver.の「童神」を聞くと
思わず泣きそうになります。
…ていうか、実際3回に1回くらいは、ホロっとくる(^-^;)
改めて良い歌だなぁ、と。
しみじみ思いますねぇ…。
――それを受けての、今回の稚拙文でした。