日常の一コマや感じたこと。
偏見に満ちたオタク発言とか
二次創作発言などが極めて多し。
良く分からないと言う方は、回れ右推奨です。
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…管理人の妄想…もとい、戯言SS(というのか?)を
載せてみました
女用心棒・妄想その1。という感じ。
幻想水滸伝とその世界観を充分理解していて、
管理人が「女用心棒書きたいよ~」という欲求を持っていることを
充ー分理解し、また「其処まで言うなら書いてみれ!!」とオットコマエに
宣言できて、
管理人の駄文でも読みたいわ、というお嬢さんのみ閲覧可能です。
だってそうじゃないと、多分意味解からないと思うから…
「オッケイ!!何でもドンと来い!!」
──とゆうお嬢さん、続きをどうぞ
ちなみに、今回の日記タイトルが、この駄文のタイトルです。一応。
意味は、「おやすみなさい、愛しい子」…ぐらいのニュアンスで。
厳密に言うと「晩安=おやすみ」「宝貝=たから(宝)」という意味らしいし。
…誰ですか?『封神演○』が懐かしい、と思ってるのは(笑)
雨が、降る。
銀の紗で世界を覆うようにして、絶えず天から零れ落ちる。
黙々と歩き続ける彼女さえも包み込み、そして拒絶するように
地面へと落ちてゆく──……
背に負ぶった子供の寝顔を見て、彼女は少しだけ
吐息を零した。
それが安堵によるものなのか。それとも厄介ごとを
引き受けてしまったことによる後悔なのか。
──正直なところ、彼女にも解からなかった。
ただ子供は、くぅくぅと穏やかな寝息を立てていて。その
紅葉の掌は彼女の背中──纏ったマントを、けして離すまい、と
強く握り締めていた。子供にとって精一杯の力で、強く、強く。
「…お……じぃ……ちゃ……」
子供が、ぽつりと呟いた。
寝言に混じって零れた、暖かい雫。彼女の背中にじわりと滲みて、
それがまた一層切なく。そして、いとおしかった。
(…やっぱり、このコを捨てては置けない…)
彼女は思う。今、自分がこの子供を見捨ててしまったら。
厄介払いにと誰かに押し付けてしまったら。
──きっとこの子は、まっとうに育てない。
子育て経験どころか子を産んだことも無い彼女に、何処まで
その子を育てることができるのか。そんな不安も、今はただ
如何でも良いことでしかない。
(私に何が出来るかは、正直解からない……でも)
こんなに幼い身空で、世界の欠片──その中枢にも近い
真の紋章の一つである『ソウルイーター』を継承した子供。
あまりにも重いその宿命を、この子が一人で背負うには、まだ早い。
そのうえ真の紋章となれば、北の大国ハルモニアも黙っては居ないだろう。
遅かれ早かれ、この子は命を狙われる。
(だったら、私が為すべきことは、唯一つ……)
──この子が、一人でも生きられるよう。
どんな追手にも捕まらぬよう、負けぬよう。
生きる為に必要な知識・武術。そして……
「……おねえちゃん…?」
何時の間に目覚めたのか、舌足らずな声が彼女を呼んだ。
彼女は立ち止まって子供を振り返ると、にっこりと優しく微笑んだ。
「ああ、起きたのか?すまないな、もう直ぐ町に着く。宿に着くまでそんなに
時間もかからないだろうから……何も心配しないで、もう少し寝てなさい」
「…うん…」
半分以上寝ぼけた声で頷いて、子供はもう一度夢の世界へと旅立った。
彼女は改めて子供を背負いなおすと、真っ直ぐに前を見据えた。
燃えるように紅い瞳が、霞む前方──まるでこれからの自分の人生のように
先行きの見えぬ道を、ただ真っ直ぐに。毅い光で見据えていた。
(私がこの子を護る。何があっても。何者からも。…だから、願わくば……
願わくば、強い男に育ってくれ。その為に、私はお前に全てを捧げよう……)
生きる為に必要な知識も、武術も。
そして。
──まっとうに生きる為に、与えられる限りの、愛情を。
背中で眠る子供をいとおしそうに見つめて、彼女は、心の底から
その子の倖せを願った。
「私が必ず護るから。…だから、どうか生き延びてくれ。何があっても。
…解かったね?
──……テッド」
雨は、未だ止みそうもなく。
町の明かりだけが、頼りなく二人を導いていた。
銀の紗で世界を覆うようにして、絶えず天から零れ落ちる。
黙々と歩き続ける彼女さえも包み込み、そして拒絶するように
地面へと落ちてゆく──……
背に負ぶった子供の寝顔を見て、彼女は少しだけ
吐息を零した。
それが安堵によるものなのか。それとも厄介ごとを
引き受けてしまったことによる後悔なのか。
──正直なところ、彼女にも解からなかった。
ただ子供は、くぅくぅと穏やかな寝息を立てていて。その
紅葉の掌は彼女の背中──纏ったマントを、けして離すまい、と
強く握り締めていた。子供にとって精一杯の力で、強く、強く。
「…お……じぃ……ちゃ……」
子供が、ぽつりと呟いた。
寝言に混じって零れた、暖かい雫。彼女の背中にじわりと滲みて、
それがまた一層切なく。そして、いとおしかった。
(…やっぱり、このコを捨てては置けない…)
彼女は思う。今、自分がこの子供を見捨ててしまったら。
厄介払いにと誰かに押し付けてしまったら。
──きっとこの子は、まっとうに育てない。
子育て経験どころか子を産んだことも無い彼女に、何処まで
その子を育てることができるのか。そんな不安も、今はただ
如何でも良いことでしかない。
(私に何が出来るかは、正直解からない……でも)
こんなに幼い身空で、世界の欠片──その中枢にも近い
真の紋章の一つである『ソウルイーター』を継承した子供。
あまりにも重いその宿命を、この子が一人で背負うには、まだ早い。
そのうえ真の紋章となれば、北の大国ハルモニアも黙っては居ないだろう。
遅かれ早かれ、この子は命を狙われる。
(だったら、私が為すべきことは、唯一つ……)
──この子が、一人でも生きられるよう。
どんな追手にも捕まらぬよう、負けぬよう。
生きる為に必要な知識・武術。そして……
「……おねえちゃん…?」
何時の間に目覚めたのか、舌足らずな声が彼女を呼んだ。
彼女は立ち止まって子供を振り返ると、にっこりと優しく微笑んだ。
「ああ、起きたのか?すまないな、もう直ぐ町に着く。宿に着くまでそんなに
時間もかからないだろうから……何も心配しないで、もう少し寝てなさい」
「…うん…」
半分以上寝ぼけた声で頷いて、子供はもう一度夢の世界へと旅立った。
彼女は改めて子供を背負いなおすと、真っ直ぐに前を見据えた。
燃えるように紅い瞳が、霞む前方──まるでこれからの自分の人生のように
先行きの見えぬ道を、ただ真っ直ぐに。毅い光で見据えていた。
(私がこの子を護る。何があっても。何者からも。…だから、願わくば……
願わくば、強い男に育ってくれ。その為に、私はお前に全てを捧げよう……)
生きる為に必要な知識も、武術も。
そして。
──まっとうに生きる為に、与えられる限りの、愛情を。
背中で眠る子供をいとおしそうに見つめて、彼女は、心の底から
その子の倖せを願った。
「私が必ず護るから。…だから、どうか生き延びてくれ。何があっても。
…解かったね?
──……テッド」
雨は、未だ止みそうもなく。
町の明かりだけが、頼りなく二人を導いていた。
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