矛盾。

君の事を、ずっと見ていたいと思ったんだ。

笑った顔や、怒った顔。
哀しそうな顔や、眠そうな顔。
困った顔や、照れた顔。
ちょっとだけ、拗ねた顔。

どんな顔をしていても、君は何時も隣に居てくれたから。


君の事を、ずっと想って居たいと思ったんだ。

何処が好き？って訊かれても、「全部」
如何して好き？って訊かれても、「解からない」
どのくらい好き？って訊かれても、「両腕に抱えきれないほど」
何時まで好き？って訊かれても、「ずっと好き」

「好き」って言葉が、心から、口から、躯から溢れた。
溢れた分、全部君に注がれれば良いのに。
そしたらきっと、君は全てを理解するんだ。


君の事を、倖せにしたいと思ったんだ。




だから、君の前から消えることにするよ。




だって、何時か君を傷つけてしまうかもしれないから。
だって、何時か君を不幸にしてしまうかもしれないから。


だって、何時か君を嫌いになってしまうかもしれないから。



だから、さようなら。



どうか君が、世界一倖せになってくれますように。