日常の一コマや感じたこと。
偏見に満ちたオタク発言とか
二次創作発言などが極めて多し。
良く分からないと言う方は、回れ右推奨です。
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――望みは何?
急に問われて、少年は女を見た。
女はその美貌に花の如き笑みを刷いて、少年を見下ろしている。
「貴方の望みは何?」
繰り返される質問。少年は答えない。――否、答えられなかった。
望みなんて、沢山ありすぎる。そして同じだけなさすぎる。
何かを望むたびに、それが叶わない現実を突きつけられる。
現実に打ちひしがれるたびに、甘い夢のような望みに縋る。
その繰り返しの日々の中で、少年はいつしか己が<一番望む事>を見失っていた。
「……解らない」
正直に答えた。自分でも呆れるほど間抜けな回答だと思ったが、他に言葉が見つからない。
俯く少年に、女はただ優しく微笑んだ。――正直ね、と。
「貴方が望むのなら、私は何でも叶えてあげられるのに。絶世の美女との甘い永遠の恋。
この世の全てを買ってもまだ余る程の富。全ての苦痛を忘れされる、忘却の闇。
……普通の人間が欲しがる全てを、私は授けることができるのよ?」
「そんな事を言われても…俺には解らないよ」
どこか苦しげに呟く少年。
そんな少年の背中に、温かいものが触れた。振り返り、それが女の手であることを知る。
女は、その官能と甘美を閉じ込めた朱い唇で、妖艶に微笑んだ。
いつかこーゆーのを書きたいなぁ、と思っておりました(笑)
そしてそれが、先日此処で紹介した某元暗殺者少年モチーフの新ネタに
活かされてる(と思いたい)。
そのうちアップできたら良いなぁ…( ̄▽ ̄)
急に問われて、少年は女を見た。
女はその美貌に花の如き笑みを刷いて、少年を見下ろしている。
「貴方の望みは何?」
繰り返される質問。少年は答えない。――否、答えられなかった。
望みなんて、沢山ありすぎる。そして同じだけなさすぎる。
何かを望むたびに、それが叶わない現実を突きつけられる。
現実に打ちひしがれるたびに、甘い夢のような望みに縋る。
その繰り返しの日々の中で、少年はいつしか己が<一番望む事>を見失っていた。
「……解らない」
正直に答えた。自分でも呆れるほど間抜けな回答だと思ったが、他に言葉が見つからない。
俯く少年に、女はただ優しく微笑んだ。――正直ね、と。
「貴方が望むのなら、私は何でも叶えてあげられるのに。絶世の美女との甘い永遠の恋。
この世の全てを買ってもまだ余る程の富。全ての苦痛を忘れされる、忘却の闇。
……普通の人間が欲しがる全てを、私は授けることができるのよ?」
「そんな事を言われても…俺には解らないよ」
どこか苦しげに呟く少年。
そんな少年の背中に、温かいものが触れた。振り返り、それが女の手であることを知る。
女は、その官能と甘美を閉じ込めた朱い唇で、妖艶に微笑んだ。
†
……アリプロの某曲からイメージが膨らんで。いつかこーゆーのを書きたいなぁ、と思っておりました(笑)
そしてそれが、先日此処で紹介した某元暗殺者少年モチーフの新ネタに
活かされてる(と思いたい)。
そのうちアップできたら良いなぁ…( ̄▽ ̄)
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