鎮魂の声。

救済の御手は、光よりも柔らかく。
闇よりも優しく、そして、何よりも温かいだろう。

人の手に余る光は、刃より鋭く。
炎より強く、そして何より冷たいだろう。




…思いつきでモノを言うものではなく。
ましてや「真実」を知らない若造が簡単に
訳知り顔で語るものでもない。
――それが解っていても、「何か」を言わずには
居られない。
たとえそれが声なき声であっても。

「痛みを伴わない教訓は、みにならない」

――世界で唯一、二度もその痛みを経験した
国なんです。多大な犠牲を伴って。


どうか、繰り返さないようにしましょうよ。
これで痛みを忘れて「力」に溺れてしまっては、
先人達の命。痛み、怒り、苦しみ。そして
今もまだその苦しみを抱える人々の気持ちは。
一体どこに持って行けというのですか？
どうか、もう一度皆で考えてみましょう。
感じてみましょう。
――けして風化させてしまわない為にも。



広島・長崎の原爆。そして戦争で亡くなった全ての御魂に。
心からご冥福をお祈り申し上げます。