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立秋を過ぎて、早一月が経とうとしている。
昼間の暑さは鳴りを潜め、少しばかり冬の匂いを連れた
夜風が、ふわりと部屋のカーテンを揺らした。
――タオルケット一枚では、少々寒いかもしれないな。
そんなことを思いながらも、窓を閉めるのは躊躇われた。
私は、夜気を感じながら寝るのが好きなのだ。
それに今は寒くても、きっと陽が昇れば暑くなる。汗だくに
なってしまった後で窓を開けても意味がないし、気持ちも悪い。
だからこの日も、少々寒さを感じながらも窓を閉めることは
しなかった。
それから、数分経っただろうか。
浅い眠りへと移行した意識が、聞きなれない音を聞きつけて
覚醒を促す。――何か異変があるぞ、と。
(……?)
かなりはっきりとした意識がとらえたのは、妙な、音。
風に薄布が踊るような、幽けき音。
(…変だな…幾らカーテン閉めてるって言っても……)
カーテンにしては、妙に質感を持った、音。
私は闇の中に目を凝らした。音の正体が気になったからだ。
けれども人の目であり、且つ近眼の瞳には、闇以外の何物も
映し出すことはなかった。
(何だったんだ?………!?)
――私は、息をのんだ。
<何か>が、目の前を横切ったからだ。
(気の所為?…否、絶対に何か横切った…!!)
恐怖よりも、<それ>が何なのかを確かめねばならぬという
義務感にも似た使命感がじわりじわりとわいてくる。
私は常に傍に置いて就寝する携帯を手に取ると、<それ>を
映し出すべく畳まれたそれを開いた。
「!!!?」
私は、言葉を失った。
白い壁紙に浮かび上がったのは、まさに黒き異形。
柔らかな質感の音、息をのむスピードで横切る技。
そして、黒のシルエット。
――私は、確信を得た。そして、声に出した。
「何で蝙蝠が入ってきてんのーーーーーっ!?(゚д゚|||;)」
…ちょっとしたホラー経験です(死)
体長わずかに10センチ其処らのくせに、ハタタタタッ!と部屋の中を
飛び回る姿は、みてて気持ちのよいものではありませんし、捕まえるのも
無駄に苦労します。
網戸もしっかりしまってたのに、一体どこから入ってきたのか。
しかもコイツ、一向に出て行こうとせず、うろたえる人間をしり目に
部屋の隅――隙間に入り込んでご満悦顔(謎)
これ、朝方5時30の出来事です。おかげで一日眠たいのなんの(--)
こいつを捕まえるのに虫取り網を百均で購入(夏休みも終わった今頃、
何買ってんだこいつ…という店員の目を見ないふりしながら)
「出ていけ」コールをしながらつつくも、隠れて出てこようとしない。
結局奴が出て行ったのは、夜の9時を回ってからでした。
やっぱり悪魔や吸血鬼の使者扱いされるだけに、ブサ怖い顔を
しておりました(笑)
もう二度と出没せんでくれ(超切実)