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本来(?)は「小説は事実を模倣する」。
当然ですよね。
だって基本的に小説は創作なんだから。
タイトルは、何かに載っていた言葉。
どの本だったかは、失礼ながら覚えて
いないのですが(本当に無礼だ)
今まさにそうだと思う今日この頃。
最近しつこいネタで申し訳ありませんが、
十二国の話です。
※ネタバレの為、伏せます。
十二国を未読の方は、見ない方が良いです。
†
――こんなはずではなかった、とその城の誰もが思った。
(中略)
「卿伯が起って、自治を得、元は豊かになるはずじゃなかったのか」
王の誤りを正し、州の自治を取り戻し、率先して国土の復興にあたる。
他州の民も元に感謝するだろう、諸州諸民の敬愛は元へ向かい、
ひょっとしたら元こそが国土を束ねる要になるかもしれないと、
わけ知り顔に夢想を説いたものもいる。
――だが、蓋を開けてみれば。
「おれたちは逆賊だ。……玉座を簒奪する元を許すなと、
罵る声ばかりが聞こえる」
(『東の海神 西の滄海 小野不由美・著 講談社文庫』より抜粋)
†
……あれ?
どこぞの国の、どこぞの政党の声に聞こえませんか?
――まぁ、嫌味を言っても仕方がありませんけれど。
でも、ちょっと本当にどうなの?と思わずには居られませんよ。
一応、国民なんですからね。
シリーズの中には「責難は成事にあらず」という言葉もでてきます。
そういう意味では、誰にも責める資格はないと思います。
実際「じゃあお前が首相になれ。文句言うならやってみろ」と
言われても、できませんからね(^^;)
ただ、この部分が物凄く重なるな、と思ったんです。
要するに、独り言です。
しかし。
幾らなんでも酷過ぎる、と思う部分が多すぎるですよ。
政は覇権争いじゃねぇぞ、と。
振り回される民はいい迷惑だ、と。
最近テレビや新聞を見るたびに、思うんです。
――そして本当に思う。
十二国、ほんとに読んでくれ。
理想論だとかフィクションだとか。
現実はそんなに甘くないとか
そういう非難批評は後で良い。
とにかく読んで、何か感じてくれ。
――此処最近の、切実な思いです。