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日常の一コマや感じたこと。 偏見に満ちたオタク発言とか 二次創作発言などが極めて多し。 良く分からないと言う方は、回れ右推奨です。
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 一体、俺達が何をしたと言うんだ――

 縁側に腰かけた少年が、ぽつりと呟いた。
 少年の傍に座る少女は、少年を見て、また庭を見た。

「何もしてないよ」
「だったら、何故。何故、俺達がこんな目に遭わなきゃならない?」
 幾度となく繰り返される、同じ問答。
 少女は庭を見る。
 少年は、空を見る。
「だって」
 少女は言う。

「それが、定めだから。あたし達が生まれた……。
 ううん、それより遥か前から、決められた。
 決まっている、宿命だから」

「違う」
 少年は言う。

「これは定めなんかじゃない。
 たった一人の――身勝手な女の招いた業だ。
 何故、それを。
 ――その贖罪を、俺達がやらねばならないんだ?」

 少年は掌を見る。
 刻一刻と。
 一つ、二つ、と数えるうちに、見る見る老いていく体。
 隣の子供は、この世に生まれて三ヶ月と三日。
 同じ年。同じ日に生まれた彼は、既に十代の体。

「何故、俺達だけが……」
「嘆けば、何か変わるの?」
 掌で顔を覆う少年に、少女は言う。
 庭を見たままの青い瞳が、空を見上げた。

「あたし達は人であって、人ではない。
 神の子であって、神ではない。
 …皆があたし達一族に期待するけれど、
 同じ分だけ忌避してる。……そんなの、今更だよ。
 初代も、その次も。――代々の当主、一族の皆。
 全員が同じもの背負わされて、生まれて死んだ。
 今更それを嘆くのは、死んでいった皆への…侮辱だ」

「じゃあお前は!」
 頬を朱に染め、眉間に皺を刻む少年。
 少女の肩をつかみ、前後に揺すった。

「悔しくないのか?!何もしてない俺達に、汚れも呪いも
 全て押しつけて、高みの見物を決め込む奴らが居る!
 短命と種絶なんてクソみたいな呪いをかけて、高笑いしてる
 鬼がいる!!――そいつを倒すためだけ…道具として
 生まれ死んでいくこと…それが悔しくないのか?!」

 少年は少女を揺する。父親譲りの赤い瞳。
 見つめてくる赤い瞳に、激しい怒りをたぎらせた。

「怒れよ!!全てを諦観して受け入れた振りするなよ!!
 怒って、怒って…たった二年しかない命でも、
 怒りたぎらせて生きろよ!!」

 少年は、知っている。
 ――少女は、今月で一歳と五ヶ月。
 彼女には、もう時間がない。この世に生きる時間が。

「…君は先代当主に…。父親に、そっくりだよ。
 あの人も、そうやって、あたしを良く叱った。
 君も、きっと良い当主になるよ」
 少女はそっと少年の手を取って、ふわりと微笑んだ。

「あたしは、多分ダメだと思う。…最近、凄く、疲れるんだ。
 ――だからね、君に。……皆に、託すよ。
 きっと、討ってね」

 青い瞳。白い肌。緑の髪。――母譲りだと言う、その、色。


「朱点を、きっと。きっと討ってね。
 ヒトの為でも。カミの為でもない。
 ――ただ、あたしたち一族。…その、鎮魂の為に」


 少女は微笑む。



 ――遠くから、赤ん坊の泣き声が聞こえてきた。


  †

某曲が、あまりにも『俺屍』ソングだったので。
聴きながら、思いつくままに書いてみた。
『俺屍』発売を記念して(笑)
興味をもたれたか方は、プレイしてみてください。
ハマりますよ(笑/お前は回し者か)
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