日常の一コマや感じたこと。
偏見に満ちたオタク発言とか
二次創作発言などが極めて多し。
良く分からないと言う方は、回れ右推奨です。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
バイオハザード6が、11月発売予定だとか。
しかも主人公レオンらしいですな。
…個人的にはクリス&ジルが良かった(待て)
クリス×ジル押せ押せだから。
いやもうこの二人が良い。
ベッタベタに甘いカップルってんじゃなくて。
文字通り生死を分かち合った仲だし。
相棒としてお互いをよーく理解し合ってるし。
いっそ結婚して、ジルの尻に敷かれると良い。
クリスは男としてすっごい頼れるんだけど。
んでもって、亭主関白気取るんだけど。
実質のところ、ジルの掌で踊らされれば良い。
ジルの方が一歩退いてるようで、操縦されれば良い。
そういう、クリス×ジル。
非常に、萌え。
――…話がそれた(笑)
いやレオンも好きですヨ?
イケメンだし優男だし。ちょっと斜に構えてるところが
今ではカッコいいというより、可愛いとさえ思うよ?(笑)
クレアとくっつけ!と思ってたのに。
不二子ちゃん宜しいエイダのねーさんに振りまわされて…。
どっちにしたって、バイハシリーズの男は。
女に振り回されて、尻に敷かれるくらいで丁度良い(笑)
しかし…。
今久しぶりに5をやっているけれど。
クオリティの高さがパネェなぁと思いはべり。いまそがり。
つーかクリスが好みすぎて困る(笑)
家康タイプが好きなんだ。今は凄く(笑)
…ふと思えば。
我が家はカプ○ンに浸食されているなぁ…。
バイハシリーズとか、モンハンとか。
果てはバサラシリーズに、探せばどっかに逆転裁判。
…カプ○ン信者か(笑)
あ、でもコ○ミも負けずにあるぞ。
幻水シリーズとか、ときメモとか(笑)
まぁ、好みに合致しているんでしょうね。
なにはともあれ、6の発売が楽しみです(^^)
しかも主人公レオンらしいですな。
…個人的にはクリス&ジルが良かった(待て)
クリス×ジル押せ押せだから。
いやもうこの二人が良い。
ベッタベタに甘いカップルってんじゃなくて。
文字通り生死を分かち合った仲だし。
相棒としてお互いをよーく理解し合ってるし。
いっそ結婚して、ジルの尻に敷かれると良い。
クリスは男としてすっごい頼れるんだけど。
んでもって、亭主関白気取るんだけど。
実質のところ、ジルの掌で踊らされれば良い。
ジルの方が一歩退いてるようで、操縦されれば良い。
そういう、クリス×ジル。
非常に、萌え。
――…話がそれた(笑)
いやレオンも好きですヨ?
イケメンだし優男だし。ちょっと斜に構えてるところが
今ではカッコいいというより、可愛いとさえ思うよ?(笑)
クレアとくっつけ!と思ってたのに。
不二子ちゃん宜しいエイダのねーさんに振りまわされて…。
どっちにしたって、バイハシリーズの男は。
女に振り回されて、尻に敷かれるくらいで丁度良い(笑)
しかし…。
今久しぶりに5をやっているけれど。
クオリティの高さがパネェなぁと思いはべり。いまそがり。
つーかクリスが好みすぎて困る(笑)
家康タイプが好きなんだ。今は凄く(笑)
…ふと思えば。
我が家はカプ○ンに浸食されているなぁ…。
バイハシリーズとか、モンハンとか。
果てはバサラシリーズに、探せばどっかに逆転裁判。
…カプ○ン信者か(笑)
あ、でもコ○ミも負けずにあるぞ。
幻水シリーズとか、ときメモとか(笑)
まぁ、好みに合致しているんでしょうね。
なにはともあれ、6の発売が楽しみです(^^)
PR
――ということで。
鳥頭ながらも、覚えている『細川家の至宝展』感想。
平日のうえに、朝早い時間帯を狙って行ったので、
結構ガラーンとしてました。
人が多いと嫌なので、これは実に重畳。
じっくり忠興とのランデブー(違)ですよ。
早速「細川家守護天童」とやらの像がお出迎え。
夢の中で細川家の栄光を告げたとかなんとか。
有りがたい童子なのだろうけれど、いかんせんポーズが可笑しい。
もうちょっと威厳あるポーズで作ってやれんかったものか。
(大きなお世話である)
少し歩いて、幽斎とその妻の肖像とご対面。
流石はスーパー武将。
団扇片手に胡坐という、実に泰然としたお姿。
しかも上部には、直筆という和歌が書かれてました。
流石古今伝授者。どんな時も和歌を忘れません。
お隣に飾ってある奥様。
この方もまた泰然というか、凛としていらっしゃいました。
流石幽斎の嫁。尼さん姿なのも、威厳があります。
忠利(忠興の三男。宮本武蔵の主)の部屋着的な着物。
これまた質素で、しかも小さい。
甲冑を見ても思ったのですが、当時の日の本の民は
今よりずっと小柄なのですねぇ。
多分私(154cm)が着ても、丈が合う気がする。
…横幅はともかく( ̄▽ ̄)
国宝らしい「時雨螺鈿鞍」。
これがもう素晴らしく綺麗!どんだけ手間かけて作ってんだ?!
鞍としては、結構小さい(小柄だからか?)し、座り心地は
けして良くなさそうだが。でも美術品としては超綺麗。
「黒糸縅二枚銅具足」(忠興所用の甲冑)
私的メイン。これに逢いたくて此処に来た。
――もうね、凄いカッコいい…!
名前の通り、黒糸で銅を縫い合わせてるから
全部黒づくめなの。――でも、草摺の裾(と言っていいのか?)だけ
緋色なのが、もうすっごいクールでカッコいい!!
兜、束ねられた山鳥の尾が真っ直ぐに天を突いてて。
色は地味なのに、凄く派手に見える。家康も褒めたそうな(笑)
実用を重んじた甲冑で、忠興はこのデザインを「御家流」としたとか。
以後、この「御家流」の甲冑を細川家では踏襲。
後の当主の中には
「全部黒。だけど草擦(左一面)だけ、全部緋色」という
ずば抜けてクールなカッコいいデザインを起用したツワモノも出現(笑)
兜のデザインを「靡(なびき)」とか言うそうで、一見すると
バサラのオクラ様(笑)みたいです。
あれが左右に分かれて一個ずつあるみたいな。
「織田信長自筆感状」
これ今良く見たら、忠興宛って書いてる。あれ?記憶違い?
何かの番組で「信長はせっかちだから、筆運びも早くて雑」と言ってたが。
まさにそうだと思った逸品。
雑かどうかは私には判断できませんが、少なくとも筆運びが速いのは分かる。
だって墨が掠れてようとお構いなしって感じですもん。
「次も(働きを)期待しているよ」と信長に言わしめるあたり、忠興ただ者じゃない(笑)
時期がもう少し先なら、家康の書状もあるらしい。
家康スキーとしては、こっちも観たかったぜ。
「霜女覚書」
ガラシャの最期の様子を、忠興に知らせた文。
霜女とは、ガラシャの侍女。ガラシャと共に自害しようとして、
「それだと忠興様に知らせる人が居なくなるから」と
ガラシャに説得されて、最期を報告したらしい。
「石田の~」という言葉や「長刀にて御自害」とか書いてあって、
ちょっと切ない。ガラシャ溺愛の忠興には、辛かったろう…。
「宮本武蔵筆・鵜図/達磨図」
何でこんな上手なの?ってくらい、上手。
墨の濃淡がすっげー綺麗ですよ。忠利の処に落ち着いてから
絵を始めた、ってわりには凄く上手。
もともとそういう才能も持ってたんでしょうねぇ。
「幽斎公道記」
秀吉が九州平定にやってきた時、幽斎も同行したようで。
その様子を書いた、いわゆる旅行記。
仮にも戦に来てるというのに、何て暢気な方か(笑)
でも今の地名「箱崎」とか「香椎」とか(どっちも福岡の地名)が
出てくるので、親近感と言うか身近に感じるです。
五百年前が、今そこにあるような。微笑ましさすら感じました。
「歌仙兼定」(だったと思うがうろ覚え)
忠興の刀。
歌仙だなんて、雅なお名前つける人v――なんて思っていたが。
「家臣を36人成敗した刀だから、それにちなんで三十六歌仙にしよう」とか。
どこまでヤンギレ大名ですか、貴方は( ̄▽ ̄)
お父様も良い刀を持ってて、それも凄い綺麗でしたよ。
名前忘れちゃったけど。
「黒い猫」
忠興関係ないけど、これもメインの一つ。
柏の木と、黒い猫を描いた掛け軸。
猫がすごい可愛いv猫好きにはたまらん逸品。
…とりあえずこんなもんかなぁ。
他にも色々あったけど、印象に残ってるのはこんなものかと。
あとこれ以上書いたら長くなるし(笑)
お土産に、鶴の鍔(凄く細工細かくて素敵。至宝の一つ)を
かたどった、根付買っちゃったv
今携帯に付けてます。
当日はもんのすごく寒くて、山の上にある此処は凄く寒かったけど。
でも行って良かった~v
地元から、5時間近くかかるけど。でも行って良かったv
今度行く時は、福岡博物館にも行きたい。
其処行って、ドンシメオンやら長政やら。
黒田家ゆかりのモノを見たいですv
鳥頭ながらも、覚えている『細川家の至宝展』感想。
平日のうえに、朝早い時間帯を狙って行ったので、
結構ガラーンとしてました。
人が多いと嫌なので、これは実に重畳。
じっくり忠興とのランデブー(違)ですよ。
早速「細川家守護天童」とやらの像がお出迎え。
夢の中で細川家の栄光を告げたとかなんとか。
有りがたい童子なのだろうけれど、いかんせんポーズが可笑しい。
もうちょっと威厳あるポーズで作ってやれんかったものか。
(大きなお世話である)
少し歩いて、幽斎とその妻の肖像とご対面。
流石はスーパー武将。
団扇片手に胡坐という、実に泰然としたお姿。
しかも上部には、直筆という和歌が書かれてました。
流石古今伝授者。どんな時も和歌を忘れません。
お隣に飾ってある奥様。
この方もまた泰然というか、凛としていらっしゃいました。
流石幽斎の嫁。尼さん姿なのも、威厳があります。
忠利(忠興の三男。宮本武蔵の主)の部屋着的な着物。
これまた質素で、しかも小さい。
甲冑を見ても思ったのですが、当時の日の本の民は
今よりずっと小柄なのですねぇ。
多分私(154cm)が着ても、丈が合う気がする。
…横幅はともかく( ̄▽ ̄)
国宝らしい「時雨螺鈿鞍」。
これがもう素晴らしく綺麗!どんだけ手間かけて作ってんだ?!
鞍としては、結構小さい(小柄だからか?)し、座り心地は
けして良くなさそうだが。でも美術品としては超綺麗。
「黒糸縅二枚銅具足」(忠興所用の甲冑)
私的メイン。これに逢いたくて此処に来た。
――もうね、凄いカッコいい…!
名前の通り、黒糸で銅を縫い合わせてるから
全部黒づくめなの。――でも、草摺の裾(と言っていいのか?)だけ
緋色なのが、もうすっごいクールでカッコいい!!
兜、束ねられた山鳥の尾が真っ直ぐに天を突いてて。
色は地味なのに、凄く派手に見える。家康も褒めたそうな(笑)
実用を重んじた甲冑で、忠興はこのデザインを「御家流」としたとか。
以後、この「御家流」の甲冑を細川家では踏襲。
後の当主の中には
「全部黒。だけど草擦(左一面)だけ、全部緋色」という
ずば抜けてクールなカッコいいデザインを起用したツワモノも出現(笑)
兜のデザインを「靡(なびき)」とか言うそうで、一見すると
バサラのオクラ様(笑)みたいです。
あれが左右に分かれて一個ずつあるみたいな。
「織田信長自筆感状」
これ今良く見たら、忠興宛って書いてる。あれ?記憶違い?
何かの番組で「信長はせっかちだから、筆運びも早くて雑」と言ってたが。
まさにそうだと思った逸品。
雑かどうかは私には判断できませんが、少なくとも筆運びが速いのは分かる。
だって墨が掠れてようとお構いなしって感じですもん。
「次も(働きを)期待しているよ」と信長に言わしめるあたり、忠興ただ者じゃない(笑)
時期がもう少し先なら、家康の書状もあるらしい。
家康スキーとしては、こっちも観たかったぜ。
「霜女覚書」
ガラシャの最期の様子を、忠興に知らせた文。
霜女とは、ガラシャの侍女。ガラシャと共に自害しようとして、
「それだと忠興様に知らせる人が居なくなるから」と
ガラシャに説得されて、最期を報告したらしい。
「石田の~」という言葉や「長刀にて御自害」とか書いてあって、
ちょっと切ない。ガラシャ溺愛の忠興には、辛かったろう…。
「宮本武蔵筆・鵜図/達磨図」
何でこんな上手なの?ってくらい、上手。
墨の濃淡がすっげー綺麗ですよ。忠利の処に落ち着いてから
絵を始めた、ってわりには凄く上手。
もともとそういう才能も持ってたんでしょうねぇ。
「幽斎公道記」
秀吉が九州平定にやってきた時、幽斎も同行したようで。
その様子を書いた、いわゆる旅行記。
仮にも戦に来てるというのに、何て暢気な方か(笑)
でも今の地名「箱崎」とか「香椎」とか(どっちも福岡の地名)が
出てくるので、親近感と言うか身近に感じるです。
五百年前が、今そこにあるような。微笑ましさすら感じました。
「歌仙兼定」(だったと思うがうろ覚え)
忠興の刀。
歌仙だなんて、雅なお名前つける人v――なんて思っていたが。
「家臣を36人成敗した刀だから、それにちなんで三十六歌仙にしよう」とか。
どこまでヤンギレ大名ですか、貴方は( ̄▽ ̄)
お父様も良い刀を持ってて、それも凄い綺麗でしたよ。
名前忘れちゃったけど。
「黒い猫」
忠興関係ないけど、これもメインの一つ。
柏の木と、黒い猫を描いた掛け軸。
猫がすごい可愛いv猫好きにはたまらん逸品。
…とりあえずこんなもんかなぁ。
他にも色々あったけど、印象に残ってるのはこんなものかと。
あとこれ以上書いたら長くなるし(笑)
お土産に、鶴の鍔(凄く細工細かくて素敵。至宝の一つ)を
かたどった、根付買っちゃったv
今携帯に付けてます。
当日はもんのすごく寒くて、山の上にある此処は凄く寒かったけど。
でも行って良かった~v
地元から、5時間近くかかるけど。でも行って良かったv
今度行く時は、福岡博物館にも行きたい。
其処行って、ドンシメオンやら長政やら。
黒田家ゆかりのモノを見たいですv
九州国立博物館にて開催中の
『細川家の至宝展』を見てきました!
いやもう強行軍だったので正直疲れてたのですが。
ただひたすら忠興逢いたさ(違/笑)に。
かいこさんで知って以来、何気に忠興(三斎)さん好きです。
幽斎(忠興パパ/何でも天下一という、スーパー武将)も好き。
でも実際この人が父親だったら、グレるよ(笑)
まぁそれは置いといて。
とにかく逢ってきました。
忠興の超クールでカッコ良い甲冑とか。
織田信長が幽斎に宛てた感状とか。
忠興が妻ガラシャ追悼の為、
南蛮寺に寄進(という言い方で良いのか?)したという
西洋風の鐘とか。
とにかく色々。
流石は超名門かつ風流武家だけあって。
小物や硯箱なんかのセンスがパネェ。
オシャレすぎて死にそうだったよ( ̄▽ ̄)
詳しくは、明日また気力があったら書こうと思います。
ドンシメオン(クロカン/笑)が
隠居してた庵で使ってた井戸とやらも、見たよ(笑)
タイトルの「からしや」ってのは
ガラシャが自らそう署名してるんです。
唯一現存してる手紙のなかで。
何かこう、グッと来ました。
…って結構ネタバレしてる。
明日書くこと無くなるよ(笑)
『細川家の至宝展』を見てきました!
いやもう強行軍だったので正直疲れてたのですが。
ただひたすら忠興逢いたさ(違/笑)に。
かいこさんで知って以来、何気に忠興(三斎)さん好きです。
幽斎(忠興パパ/何でも天下一という、スーパー武将)も好き。
でも実際この人が父親だったら、グレるよ(笑)
まぁそれは置いといて。
とにかく逢ってきました。
忠興の超クールでカッコ良い甲冑とか。
織田信長が幽斎に宛てた感状とか。
忠興が妻ガラシャ追悼の為、
南蛮寺に寄進(という言い方で良いのか?)したという
西洋風の鐘とか。
とにかく色々。
流石は超名門かつ風流武家だけあって。
小物や硯箱なんかのセンスがパネェ。
オシャレすぎて死にそうだったよ( ̄▽ ̄)
詳しくは、明日また気力があったら書こうと思います。
ドンシメオン(クロカン/笑)が
隠居してた庵で使ってた井戸とやらも、見たよ(笑)
タイトルの「からしや」ってのは
ガラシャが自らそう署名してるんです。
唯一現存してる手紙のなかで。
何かこう、グッと来ました。
…って結構ネタバレしてる。
明日書くこと無くなるよ(笑)
何度も書き直して書きなおして、やっと更新!
お正月(?)ネタです。甘いです。
でもどっちかというと、見どころは権現様じゃなくて
はんべさんだと思っております(笑)
今年は、できれば。
できることなら又兵衛さんのコーナー作りたい…。
――ひそやかな、野望(笑)
お正月(?)ネタです。甘いです。
でもどっちかというと、見どころは権現様じゃなくて
はんべさんだと思っております(笑)
今年は、できれば。
できることなら又兵衛さんのコーナー作りたい…。
――ひそやかな、野望(笑)
「これでも一応、おめでとうと言うべきでしょうか?」
すぐ隣りから聞こえてきた声。
それに視線を寄こすと、少し複雑な顔をした女の顔が映った。
「何の話だ?」
「だって、お正月ですよ。世間では。…和睦も成ったことだし、
一応戦は終結なのでしょう?…だったら、おめでとう、ですよね?」
又兵衛を見上げてくる女。
口調こそ淡々としているものの、その瞳はそれを否定している。
さぁな、と又兵衛は答えた。
「あんたがそう思うなら、それで良いのじゃあないか?」
「…そういう答えは、ずるいです」
女が拗ねたように言う。
一度上げた頭を、再び元の位置――又兵衛の肩へと戻した。
体重と頭を預けるようにもたれかかっても、彼はびくともしない。
暢気に煙管で紫煙を燻らせるばかりだ。
「ずるい、と言われてもな。それ以外に答えようがない」
「それは又兵衛さんも知ってるからでしょう?」
「何を?」
「…またそうやってはぐらかして」
えい、と女は又兵衛の腕を軽く抓る。
痛ぇ、と僅かに顔を顰める又兵衛。
何をするかと見下ろしても、女はただ拗ねた顔で睨むばかり。
結局苦情を言うこともなく、又兵衛は再び煙管をくわえた。
「確かに」
ぷか、と紫煙が燻る。
今では慣れたその煙の向こうで、又兵衛は苦笑を浮かべた。
「この和睦。和議が茶番であることは、誰の目にも明らかさ。
…あの大狸――大御所が、豊臣をこのまま見逃すなんて
絶対にありえない」
「…やっぱり、また…戦に?」
「だろうな。…この平穏も、文字通り『つかの間』さ。
早ければあと数カ月後、此処はまた戦場になる」
遠くでは、外堀を埋める工事の音がする。
内堀は、のらりくらりと作業を遅らせているが。
それも時間の問題であって、大した時間稼ぎにもならないだろう。
それが分かっていても、又兵衛にはどうすることもできない。
所詮彼も豊臣では他所者であり、単なる『牢人』でしかないのだから。
牢人風情の進言を、上の連中がそう易く容れてくれるはずがない。
虚しさと、ほんのわずかな期待――戦場に再び立てる、という
なんとも物騒なそれの中に、浮いているのが関の山だ。
「だったら」
女が言う。
ゆるりと見下ろすと、強い意思を秘めた黒い瞳が又兵衛を見ていた。
「もう戦など起こりませんように。――私は神様にそう祈ります。
新年早々のお願い事です。そのくらい、叶えてくれても罰は当たらない。
…そうですよね?」
もう充分だ。
充分すぎるほど犠牲を払った。――これ以上、何を捧げよと言うのか。
悲痛な願いと祈りを口にして。
女は身をよじると又兵衛の胸へと抱きついた。
名を呼んで見るも、女は何も言わない。ただ、ぎゅっと強く抱きつく。
「…ヒトのことで願い事使ってどうするんだ?…あんたは底なしにお人好しだ」
その願いが叶うには。その祈りが届くには。
たとえ豊臣の全ての財を投じても足りないだろう。
それを知っていても、なお、彼女は祈り、願うのだ。
そんな彼女が心底不憫で、同じだけ愛しくて。
又兵衛は、煙管を置くと両手で彼女を抱きしめた。
「神様が叶えてくれなくても。たとえその戦で俺や皆が死んでも。
俺も皆も救われるよ。――あんたの、その優しい祈りと願いに。
……有難う、祈ってくれて」
堪らなくなって泣きだした彼女の背を優しく撫でながら、
又兵衛はただ、祈った。
どうか彼女だけは。
今年もまた、
幸ある一年を過ごすことができますように。
†
更新がちょっと遅れてるので(><;)
正月一発目の更新が又兵衛さん話。
お正月から暗い話ですみません…(爆)
甘いのとか幸せモードな話は、
いつか本サイトでやりたいなぁと思って…(最低だ)
ええと、需要無い妄想話ですが、
閲覧くださり、多謝です!
すぐ隣りから聞こえてきた声。
それに視線を寄こすと、少し複雑な顔をした女の顔が映った。
「何の話だ?」
「だって、お正月ですよ。世間では。…和睦も成ったことだし、
一応戦は終結なのでしょう?…だったら、おめでとう、ですよね?」
又兵衛を見上げてくる女。
口調こそ淡々としているものの、その瞳はそれを否定している。
さぁな、と又兵衛は答えた。
「あんたがそう思うなら、それで良いのじゃあないか?」
「…そういう答えは、ずるいです」
女が拗ねたように言う。
一度上げた頭を、再び元の位置――又兵衛の肩へと戻した。
体重と頭を預けるようにもたれかかっても、彼はびくともしない。
暢気に煙管で紫煙を燻らせるばかりだ。
「ずるい、と言われてもな。それ以外に答えようがない」
「それは又兵衛さんも知ってるからでしょう?」
「何を?」
「…またそうやってはぐらかして」
えい、と女は又兵衛の腕を軽く抓る。
痛ぇ、と僅かに顔を顰める又兵衛。
何をするかと見下ろしても、女はただ拗ねた顔で睨むばかり。
結局苦情を言うこともなく、又兵衛は再び煙管をくわえた。
「確かに」
ぷか、と紫煙が燻る。
今では慣れたその煙の向こうで、又兵衛は苦笑を浮かべた。
「この和睦。和議が茶番であることは、誰の目にも明らかさ。
…あの大狸――大御所が、豊臣をこのまま見逃すなんて
絶対にありえない」
「…やっぱり、また…戦に?」
「だろうな。…この平穏も、文字通り『つかの間』さ。
早ければあと数カ月後、此処はまた戦場になる」
遠くでは、外堀を埋める工事の音がする。
内堀は、のらりくらりと作業を遅らせているが。
それも時間の問題であって、大した時間稼ぎにもならないだろう。
それが分かっていても、又兵衛にはどうすることもできない。
所詮彼も豊臣では他所者であり、単なる『牢人』でしかないのだから。
牢人風情の進言を、上の連中がそう易く容れてくれるはずがない。
虚しさと、ほんのわずかな期待――戦場に再び立てる、という
なんとも物騒なそれの中に、浮いているのが関の山だ。
「だったら」
女が言う。
ゆるりと見下ろすと、強い意思を秘めた黒い瞳が又兵衛を見ていた。
「もう戦など起こりませんように。――私は神様にそう祈ります。
新年早々のお願い事です。そのくらい、叶えてくれても罰は当たらない。
…そうですよね?」
もう充分だ。
充分すぎるほど犠牲を払った。――これ以上、何を捧げよと言うのか。
悲痛な願いと祈りを口にして。
女は身をよじると又兵衛の胸へと抱きついた。
名を呼んで見るも、女は何も言わない。ただ、ぎゅっと強く抱きつく。
「…ヒトのことで願い事使ってどうするんだ?…あんたは底なしにお人好しだ」
その願いが叶うには。その祈りが届くには。
たとえ豊臣の全ての財を投じても足りないだろう。
それを知っていても、なお、彼女は祈り、願うのだ。
そんな彼女が心底不憫で、同じだけ愛しくて。
又兵衛は、煙管を置くと両手で彼女を抱きしめた。
「神様が叶えてくれなくても。たとえその戦で俺や皆が死んでも。
俺も皆も救われるよ。――あんたの、その優しい祈りと願いに。
……有難う、祈ってくれて」
堪らなくなって泣きだした彼女の背を優しく撫でながら、
又兵衛はただ、祈った。
どうか彼女だけは。
今年もまた、
幸ある一年を過ごすことができますように。
†
更新がちょっと遅れてるので(><;)
正月一発目の更新が又兵衛さん話。
お正月から暗い話ですみません…(爆)
甘いのとか幸せモードな話は、
いつか本サイトでやりたいなぁと思って…(最低だ)
ええと、需要無い妄想話ですが、
閲覧くださり、多謝です!