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日常の一コマや感じたこと。 偏見に満ちたオタク発言とか 二次創作発言などが極めて多し。 良く分からないと言う方は、回れ右推奨です。
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 ※いわゆる「死にネタ」なので、
   苦手な人は回避の方向でお願いします。









 空を大河と例えれば。
 其処を泳ぐ鯉のぼりは、確かに龍へと変じよう。
 葉を剣と例えれば。
 咲き誇る菖蒲は、守られし君なのだろう。

 だから、私は。
 その菖蒲を思い切り引き抜いた。

「守られてばっかりで。――返してよ」

 花に罪は無いのに。
 『守られている』その様が、酷く癇に障った。

「返してよ。――貴方の所為で、あの人は……」

 達者でな、と笑っていた。

 帰ってくる、とは言わなかった。
 戻ってくる、とは言わなかった。
 待ってろ、とも言わなかった。
 
 別れの言葉を一つだけ残して、夜霧の中に消えて行った。

「あんなに、好きだって。ずっと傍にいるって言ったのに」

 言葉が届いていなかったんじゃない。
 言葉を。想いを受け止めて。
 それでも最期は無言の笑みで背を向けた。
 ――その優しさが、私を傷つけると知りながら。

「バカだよ。こんなに、良い女を捨てて」

 数百年の時を経て、まだ、こんなに貴方を想っているのに。

「バカだよ。あんな甲斐性なしに、こんなに惚れて」

 数百年の時を経て、まだ、貴方を忘れられない。
 忘れたくない。

「……見てなさいよ」

 涙で滲んだ視界を、蒼穹へと向けた。
 気の所為か、鯉が龍の姿に見えた。

「二度と会わないで済むとか。地獄でせいせいしてるんでしょうけどね。
 私は、どこまでだって追いかけてやるんだから」

 極楽行きのチケットなんて破り捨てて、閻魔に喧嘩を売ってでも。

「今度こそ絶対逃がしてやらないんだから。
 ――覚悟してなさいよ。……後藤又兵衛っ!」

 晴れ渡る五月の空。
 引き抜いた菖蒲――剣を握りしめて。
 私は、涙をぬぐった。




     †
鬱ブログ(苦笑)がいつまでもトップじゃアレなので。
久しぶりに又兵衛話を書いてみる。――が、内容死にネタ(爆)
もっと甘いの書けよ>自分
又兵衛さんが討ち死したのが、子供の日の翌日と言う話を
小耳にはさんだので。…もう遅いけどね。過ぎたけどね!(泣笑)
現代に戻った彼女って設定です(今更)
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