日常の一コマや感じたこと。
偏見に満ちたオタク発言とか
二次創作発言などが極めて多し。
良く分からないと言う方は、回れ右推奨です。
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――密やかに。
腕の中で息づく呼吸と、鼓動の音。
それが妙に愛おしくて、抱く腕に力を込めた。
「少し痛いです」――と。
苦情の割には些か嬉しそうな――笑うように歌うように言う声に、口角が上がる。
「痛ぇなら、逃げてみい。俺は放さんがな」
「それじゃあ意味ないですよ」
くすくすと笑う声。――愛おしい。
恥じらうように。申し訳程度に、胸元に添えてくる小さな手。――愛おしい。
腕の中の温もりと鼓動。
そして確かにある『命』――彼女が。
その瞳が。存在が。命が。
愛おしくて愛おしくて愛おしくて愛おしくて。
――どうしようもないほど、愛おしくて。
「このまま」
彼女が口を開く。
少しだけ飲んだ酒で潤む唇から、しっとりと零れる声音。
愛おしい声。
見つめる先に、愛おしい瞳。
「これ以上は望みませんから。――だからこのまま……」
ほんの少しだけ、寂しそうに。
悲しさを刷いた微笑みで。
「このままで、居させてください」
一番鶏が、その時を告げるまで。
「……良か」
抱く腕。
髪を撫でる掌。――何もかもを愛おしげに腕に抱いて。
触れることしか許されぬ頬を撫でて。
触れることを許されぬ唇は視線だけ触れて。
「夜明けが来てん、此処に。俺ん傍ん居れ」
共に居るのを。
傍に居るのを。
せめて心を重ねて居たいと思うのも。
――お前だけではないのだと。
「そんくらいは、望んでん、罰ん当たる筋は無かがよ」
一瞬の泣きそうな顔は、申し訳なさ。
己の我儘を恥じる、その顔が哀しいほど愛おしくて。
その必要はないのだと言いたくて。
ただただ、きつく。
その小さな体を抱きしめた。
夜が、ただひたすら長くあれ、と願いながら。
†††
久しぶりの更新で、久しぶりに小話(?)など。
未だに最愛モードの「咆哮!島津十字」の家久さん(のつもり)です。
最初書いてたのは、ちょっと暗めだったので書きなおし。
どうあってもプラトニックで申し訳ない。でも仕方ないのです(><;)
これでもほのぼの甘くしたつもりです、と言い逃げ(ヲイ)
――此処まで読んでくださって、有難うございましたv
腕の中で息づく呼吸と、鼓動の音。
それが妙に愛おしくて、抱く腕に力を込めた。
「少し痛いです」――と。
苦情の割には些か嬉しそうな――笑うように歌うように言う声に、口角が上がる。
「痛ぇなら、逃げてみい。俺は放さんがな」
「それじゃあ意味ないですよ」
くすくすと笑う声。――愛おしい。
恥じらうように。申し訳程度に、胸元に添えてくる小さな手。――愛おしい。
腕の中の温もりと鼓動。
そして確かにある『命』――彼女が。
その瞳が。存在が。命が。
愛おしくて愛おしくて愛おしくて愛おしくて。
――どうしようもないほど、愛おしくて。
「このまま」
彼女が口を開く。
少しだけ飲んだ酒で潤む唇から、しっとりと零れる声音。
愛おしい声。
見つめる先に、愛おしい瞳。
「これ以上は望みませんから。――だからこのまま……」
ほんの少しだけ、寂しそうに。
悲しさを刷いた微笑みで。
「このままで、居させてください」
一番鶏が、その時を告げるまで。
「……良か」
抱く腕。
髪を撫でる掌。――何もかもを愛おしげに腕に抱いて。
触れることしか許されぬ頬を撫でて。
触れることを許されぬ唇は視線だけ触れて。
「夜明けが来てん、此処に。俺ん傍ん居れ」
共に居るのを。
傍に居るのを。
せめて心を重ねて居たいと思うのも。
――お前だけではないのだと。
「そんくらいは、望んでん、罰ん当たる筋は無かがよ」
一瞬の泣きそうな顔は、申し訳なさ。
己の我儘を恥じる、その顔が哀しいほど愛おしくて。
その必要はないのだと言いたくて。
ただただ、きつく。
その小さな体を抱きしめた。
夜が、ただひたすら長くあれ、と願いながら。
†††
久しぶりの更新で、久しぶりに小話(?)など。
未だに最愛モードの「咆哮!島津十字」の家久さん(のつもり)です。
最初書いてたのは、ちょっと暗めだったので書きなおし。
どうあってもプラトニックで申し訳ない。でも仕方ないのです(><;)
これでもほのぼの甘くしたつもりです、と言い逃げ(ヲイ)
――此処まで読んでくださって、有難うございましたv
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